活力ある市政、市民と築く/宇治市制施行70周年
贈呈式で挨拶する松村市長

宇治市は1日、市制施行70周年を迎えた。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から記念式典は中止としたが、市役所で市政功労者等を表彰し、感謝状を贈呈。松村淳子市長は「先人たちが今の私達に残してくれたものを、さらに次の一歩につなげていきたい」と挨拶した。
1951(昭和26)年3月1日、2町3村が合併して「宇治市」が誕生。人口約3万8000人で船出し、現在は約18万5000人と府内第2の都市に成長した。

自治功労者に表彰状を贈呈

市政功労者に対する表彰状・感謝状の贈呈式には118人中、46人が出席。松村市長は「市政に対して色々な形でご協力を頂き、感謝申し上げる。先人たちが今の私達に残してくれたものを、さらに次の一歩、次の一歩につなげていきたい。地域での益々のご活躍をお願いし、一緒になって、これから先の市政を作り上げていきたい」と挨拶した。
また、スポーツ賞、ジュニア文化賞、地域社会貢献者の表彰式も開催した。29人(団体含む)中、17人が出席。コロナ対策として、全体を5つのグループに分けて表彰した。

スポーツ賞のジュニア賞を受賞

市政功労者に対して、来賓の真田敦史市議会議長は「市政発展や市民福祉の向上のため、各分野で多大な貢献をして頂き、心から敬意を表する。これからも豊富な識見と尊い経験を生かして、一層のご活躍を」と期待を寄せた。
一方、松村市長は市公式ユーチューブ『ちはや茶んねる』にメッセージ動画をアップした。
冒頭「宇治川の美しい流れと緑豊かな山々、自然の息吹と千年の歴史文化の香りを感じる私達の『ふるさと宇治』は、先人の弛まぬ努力と研鑚により、府南部の中核都市として、政治・経済・産業・教育・福祉をはじめ、様々な分野におきまして着実に飛躍を遂げてまいりました」と紹介した。
その上で「ウィズコロナ・ポストコロナ社会での新たな展開が求められています。限られた財源・資源を最大限活用し、宇治市の特色である宇治茶をはじめ、農産業、ものづくり、また観光、宇治の自然・景観・歴史、文化・芸術・スポーツなどを十分に活かすことが重要です。市民の力を結集し、誰もが住みたくなる、住んでうれしいまちを、皆さんとつくっていきたい。70周年を新たな出発点といたしまして、未来に向けてさらに夢と希望に満ちあふれ、活力ある『新たなふるさと宇治』、『輝く宇治』を、皆様とともに築いてまいりたいと考えていますので頑張りましょう」と呼び掛けた。