久御山町佐山の木津川右岸の堤防でハイカーやサイクリストが休息できる傘型の「あずまや」が完成し、4月1日から供用が始まる。日本遺産の風景を楽しんでもらい、住民の健康増進や介護予防に向けた町の「歩くまち・くみやま」を後押しする。
木津川の流れ橋と周辺の「浜茶」の茶園が織りなす景観は、日本遺産「日本茶800年の歴史散歩」の風光明媚な観光スポット。
あずまやは流れ橋近くと、そこから下流約400㍍の計2カ所に町が設置した。
傘は直径約2・8㍍、高さ約2・7㍍。流れ橋を正面に望む上流側の敷地には、ロードバイクなどを駐輪できる「サイクルラック」を兼ね備えた。事業費約1260万円、一部に日本中央競馬会(JRA)からの寄付金を充てた。
町は「良い景色の中で、お茶を飲むなどちょっと休憩してほしい」(都市整備課)と呼び掛け、下流側の医療・福祉機能が集積する町の「メディケアゾーン」にも溶け込んだ活用を見据える。