京都府が城陽市東部の山砂利採取跡地再生の起爆剤として2014年3月に供用開始した木津川運動公園「城陽五里五里の丘」南側区域(約13㌶)のうち、未開園だった東側約2㌶の整備が完成。天気の良い日は兵庫県の六甲山系が眺望できる展望台やウオーキングが楽しめる園路などの一般利用が始まった。
府立木津川運動公園=城陽市富野北角=はもともと、2002年サッカーW杯誘致を目指し、1996年2月に府と同市が都市計画決定。だが、W杯が日韓共催となったことで国内会場が絞られたため、会場地の選考から漏れた経過がある。
これを受けて府は03年5月に有識者による整備検討委員会を立ち上げ、『緑の再生と自然環境との共生』をコンセプトに、府民参画の公園づくりを進めている。
このような流れを受けて府は14年3月に南側区域(約13㌶)のうち、約11㌶をオープン。入場無料、駐車場も無料という手軽さもあって、初年度こそ6万人だったが、ここ近年は約10万人の年間来場者をキープしている。
コロナ禍でも業務を継続。昨年のゴールデンウイーク期間中こそ遠方からの来場者を控えてもらうため、駐車場だけは閉鎖したものの、開園を続けた。
公園内には、南北130㍍・東西100㍍の広さを有する「大芝生広場」、府内最大級の遊具ザイルクライミングがそびえ立つ「ちびっこ広場」、バッタやチョウなど生きものが棲みやすい野原をイメージした「ファミリー広場」などがあり、家族連れらに人気を博している。
そして今回は、7年間未整備だった東側の2㌶の整備が完成し、ゆっくり歩いて30分のウオーキングが楽しめる幅2㍍強の「園路」、西側を眺望すると、天気の良い日は六甲山系まで見渡せる「展望台」、休憩所に最適な「東屋(あずまや)」が完成し、このほど供用が開始された。
ただ、園路沿いに植える原生種のクヌギ、コナラ、マツなどの植樹はまだ一部のみで今後、公園内で活動する市民ボラティア団体『森守クラブ』の活躍に期待が集まりそうだ。
同公園の開門時間は午前8時(夏場は午前7時30分)、閉門時間は午後5時(同6時)。木曜日は休園。