宇治市木幡で地域の輪を広げる有志のコラボプラザ「ふらっとこはた」が24日、木幡地域福祉センターで住民交流の場を初めてオープンした。地域住民や親子連れらが集まり、観光講座や歓談で楽しいひとときを過ごした。
3年前、木幡学区福祉委員会が役員の高齢化などを理由に解散して以来、市社協と住民有志たちは地域活動の継続に当たって話し合い、互いに学び合う場を設けてきた。
何度も懇談会を重ね、昨年8月に発足したのが「コラボプラザ~ふらっとこはた~」。約10人のメンバーを中心に、毎月18日に開く会合で「あったら良いな」と思う活動の実現に向けて情報交換。10月にはウオークラリーを行い、地域をよく知る一歩を踏み出した。
今回、さらに地域住民に対して開かれた場を提供すべく、地域福祉センターを拠点に、団体と同名の「ふらっとこはた」の集いをオープン。名前の通り「ふらっと」立ち寄った先で、出会いの輪が広がる空間を目指した。
会場では、市社協・サロン活動を紹介するパネル展示のほか、職員を交えたフリートークや、あげまき(飾り結び)のワークショップを開いたりした。けん玉で遊ぶ親子連れの姿も見られ、多世代の人たちが交流を楽しんだ。
午後2時からは、市観光ボランティアガイドを務める石﨑利壽さんが訪れ、観光・歴史講座として宇治の見どころをスライドで解説。バスロータリーがあるJR宇治駅の外観は平等院の形を意識して作られたことなど、あまり知られていない観光知識の数々を披露した。
「ふらっと」メンバーの1人である岩崎佳江さんらは「広い場所が使えるようになり本当に幸せな気分です。本格的な演奏会なども企画したい」「社協の職員も、身近な場所での相談員として参加します。ぜひお立ち寄りを」と話していた。
今後は、同所で月1回第4土曜日に集いを開き、誰もが自由に参加して気軽におしゃべりしたり、地域で何かの活動をしてみたい人が集まったりなど交流を促進する場にしていくという。