全国でも珍しい約10㌃(1000平方㍍)という大きな茶畑を有する、うぐいす宇治田原幼稚園(宇治田原町立川谷)で10日、新茶の手摘み作業が行われた。
地元の生産農家・山中要一さんが管理する専用茶園は、本職同様の見事な造作で、輝くばかりの新緑が園児たちを迎え入れた。
町が「宇治田原茶」と書かれた緑の男子用ハッピや「茶娘ちゃん」用の手ぬぐい、あかねだすき、かすりの着物を年長3人、年中・年少各5人の計13人に貸し出し、お待ちかねの茶摘み開始。
きちんと手袋もつけ、飲料パックで作ったカゴを、枝上部の柔らかい新芽でいっぱいにしていった。
例年なら町が『お茶文化大使』に任命している京都タワーのマスコット「たわわちゃん」と同町のPRキャラクター「茶ッピー」が訪れ、園児らと和やかに交流するのだが、昨年からコロナ禍で出張自粛。
その分も「私たちが摘んであげるね」と、園児たちは大張り切りで、京都市内のうぐいす幼稚園と同第2幼稚園、同保育園の年長さんも人気のキャラクターバスに乗って応援に駆け付けた。
摘み取った『やぶきた』の新芽は、山中さんが煎茶に加工し、子供たちに届けられる。