西国観音霊場十番の札所で知られる宇治市菟道滋賀谷の三室戸寺(伊丹光恭住職)で、本堂に続く60段の階段にアジサイの「昇龍図」がお目見えしている。
同寺は、1988年に枯山水庭園と池泉回遊式庭園を開設。以来、ツツジ・ハス園など四季折々の花が境内を彩る「花の寺」として参拝者に親しまれている。
今年は、6月のアジサイ園のオープンに合わせ、新型コロナの終息と景気回復を願い、赤・白・青合計600鉢のアジサイで昇龍と宝珠を表現した。幅約2㍍・高さ約12㍍。昇龍図は、寺が所蔵する「摩尼宝珠曼荼羅」に由来するものだという。
伊丹住職は「天に昇っていく龍のように、コロナが終息し、沈滞した景気が上昇していくよう願いを込めて上がっていただければ。ウグイスの鳴き声も聞こえてきて、気持ちが良いです」と話していた。昇龍図の設置は10日前後で終了する。
なお、園内のアジサイは、例年より暖かい気候のため開花が早まり、今月上旬には見頃を迎える。拝観時間は午前8時半~午後4時。拝観料は大人800円、小人400円。恒例の夜間ライトアップは5日(土)から始まる予定。