8月中旬に差し掛かる頃から約2週間にわたって、日本全国に降り続いている記録的な長雨。府南部も連日の雨に見舞われ、日照不足や低温にさらされた露地物の農作物が大打撃を受けている。特にキュウリやナスといった果菜類が被害を受け、収穫量が激減。それに伴って価格も高騰している。
特に値上がりしているのはキュウリ。通常の約3倍ほどに跳ね上がり、1本150円ほどに。JA京都やましろ久御山町支店によると、今月9日、台風9号から変わった熱帯低気圧がもたらした強風で、キュウリの茎が破損。これにより養分が十分に行き渡らず、実が曲がってしまうなどして、商品にならなくなった。ナスも同日の強風で傷むなど、収穫量が減少し、日に日に高騰しているという。
24日午前10時30分ごろ、同町農産物直売所「旬菜の里」では、キュウリは既に売り切れ。そこへタイミングよく生産者が収穫したてのキュウリを運び入れると、来店客が一気に集中。あっという間に空っぽになった。
今月12日から降り続く雨。今週末からようやく回復する予報が出ており、35℃を超える猛暑日が戻って来る模様。「旬菜の里」の山口吉弘会長は「8月にこれほど雨が続くとは…。果菜類の高騰は今後2週間ほど続くのではないか」と予想している。