ジャンプの3期目へ船出/奥田敏晴城陽市長「初登庁式」
市政3期目へ決意を新たに初登庁する奥田市長

今月12日投開票の城陽市長選で圧勝し、3選を果たした奥田敏晴市長(76)の初登庁式が27日、市役所前広場で開かれた。自らの後援会(西村芳雄会長)と希望の城陽「俊敏会」(西山和彦会長)、市が主催し、セレモニーには市民、市職員ら約150人が参集した。3期目について奥田市長は「私を支えてやろう…と本日お集まりの市民の皆さん、国や京都府の力添えをいただきながら、城陽市を大きく飛躍、発展させたい」と、この4年間に全力傾注することを誓った。
午前10時から開かれた初登庁式では、まず希望の城陽「俊敏会」の西山会長が先の市長選について「コロナで緊急事態宣言が発出される中、感染防止のため個人演説会や街中で市民の皆さん方との接触を避け、(平日の)昼間はコロナ対策等の陣頭指揮のため公務に専念されるなど今までにない選挙でした」と振り返った。
続けて「奥田市長は、1期目はホップ、2期目はステップ、3期目の今期はジャンプと位置付けられている。国や府、近隣市町と連携して、この城陽市を大きく育てていただけると確信している」と期待した。
また、谷直樹市議会議長は「このたびの市長選は、奥田市長の人柄や市政に対する情熱が多くの市民の心を動かした結果である。城陽市はベッドタウンから産業の街へと変貌しつつあるが、市政を取り巻く状況は依然として大変厳しく、コロナ感染対策や行財政改革、少子高齢化への対応など課題は山積している。本日、新たな第一歩を踏み出されたが、長年培ってこられた国や府との強いパイプを武器に、今までと違うステージのまちづくりを進めるため、ご活躍を」と述べ、市議会は2元代表制の一翼を担う緊張関係のある議事機関としての責務を果たすことを付け加えた。
さらに、市職員代表の今西仲雄副市長は「3期目の市長選の圧倒的な当選、誠におめでとうございます。この2期8年で我が城陽市は他都市から羨望の言葉をいただけるほど、街は目に見えて進展し、多大な実績を上げてこられた。奥田市長が掲げられるNEW城陽は、これまでの良好な住環境をさらに発展させつつ、新たな雇用の場や地域経済の活性化により財源を確保し、福祉・医療・教育など多岐にわたる施策の展開を並行して実施されるものである。街が持続的に発展を続ける『サステナブルな城陽』を構築し、次の世代にしっかり引き継ごうとするものである。行政運営は一時の猶予も許されません。チーム・ザ・城陽、職員一丸となって奥田市長の指導の下、さらなる努力を尽くすことをお誓い申し上げたい」と述べた。
後援団体から小木曽扶美代さんと荒川英子さん、市秘書広報課の田島絵美子係長から花束を受けてマイクの前に立った奥田市長は、雲一つない空を見上げ「(1964年の東京五輪入場行進の実況アナウンスに例え)日本中の青空を城陽市に集めていただいたよう」と表現。
その上で「1期目で基礎作り、2期目のステップを経て、いよいよジャンプの3期目を迎える。市民の皆さんや国、府のお力添えもいただき今、城陽市にはいい風が吹いている。継続は力なり…この言葉を大切に皆さんの思いをしっかりと受け止め、お年寄りにはやすらぎ、若者には希望、子供には夢を持ってもらえるよう、この4年間頑張り、まちづくりを進めていきたい」と力を込めた。