創立50周年 節目祝う/府立城陽高校
書道パフォーマンスで新スローガン「進化から深化へ」を披露した書道部員

創立50周年を迎えた府立城陽高校(畑中正文校長)で1日、記念式典が開かれた。在校生や卒業生、来賓らが1972(昭和47)年4月の開校から半世紀の歴史を刻んだ同校の節目を祝福。「進化から深化へ」という新スローガンのもと〝次の100周年〟へ向けて新たな一歩を踏み出した。
オープニングイベントでは、合唱部、吹奏楽部、軽音楽部が校歌を合同演奏・斉唱した。また過去の映像アーカイブや卒業アルバムの写真で構成されたスライド「城陽高校50年間の軌跡」では、懐かしい映像でこれまでの同校の歴史を振り返った。そして50周年を機に更新された「進化から深化へ」という新スローガンを5人の書道部員が書き上げるパフォーマンスを披露した。

(上から)挨拶する池西正治実行委員長、畑中正文校長、祝辞を述べる橋本幸三府教育長

続く記念式典では、池西正治創立50周年記念事業実行委員長と畑中校長が挨拶。1期生の池西委員長は「城陽市初めての高校として、自由で秩序ある自分たちの高校を作ろうという思いで、先輩のいない高校生活をスタートさせた。それから50年、誇りに思う。皆さんが次の100周年へ向け、活躍することを確信している。進化した姿を見せて」と、在校生の未来に期待を寄せた。8期生の畑中校長は「原点とも言える母校の50周年の節目に校長として学校運営に携われて光栄。次の10年は真価を問われる大切な10年。新たなスローガン『進化から深化へ』を合言葉に教育活動の内容をさらに深め、これからの時代に活躍できる人材の育成に努める」と、決意を述べた。
来賓には城陽市の奥田敏晴市長や北澤義之教育長、また近隣市町の教育長や元校長ら計9人が招かれた。来賓を代表して2期生の橋本幸三府教育長が「私の入学時は施設が未完成だったが、充実した高校生活を送れた。50年という歴史をつないでくれた関係者の皆さまに感謝を申し上げる。創立50周年を契機に一層、特色と魅力ある学校作りに取り組まれることを祈念する」と祝辞を述べた。
記念品贈呈では、創立50周年記念事業実行委員会からスマホ・タブレット立て、同窓会からはロッカーが贈られた。

■元ラグビー日本代表・大畑さんが記念講演
式典後には、元ラグビー日本代表選手で世界の舞台でも活躍した大畑大介さん(45)が「為せば成る!」と題して記念講演した。

熱く語りかける大畑大介さん

誰にも負けなかった自慢の走力が自信を生んだ小学生時代、成長期の足の痛みでその走力が発揮できなかった中学生時代、人から馬鹿にされながらもチームとして全国制覇、個人として日本代表入りを目指した高校生時代を振り返り、今まさにその時を生きる生徒たちに自らの経験を伝えた。
困難に直面した時は、自分の目標を明確にイメージし、それに向かって何をすべきか、自分の頭でしっかり考えて行動することが大切と力説。その上で前向きに挑戦を続け、「為せば成る」を実感できたという大畑さんの説得力のある話に、生徒たちは真剣な表情で耳を傾けていた。
講演後には同校ラグビー部主将の廣田知希さんが大畑さんへのお礼の言葉の中で「『1+1が15のチームでは絶対に限界が来る』という(大畑さんの)言葉を見つけた。全国予選が近い。チーム一人ひとりが個人の力を発揮し、チーム一丸となってがんばる」と誓い、同部マネージャーの杉本愛さんから花束が贈られ、式典を締めくくった。