古式ゆかしく還幸祭/久御山・玉田神社
古式ゆかしい装束を身につけて参道を練り歩く宮座の当家ら

久御山町森の玉田神社(野口重典宮司)で11日、五穀豊穣を願う秋祭りの還幸祭が営まれた。古式ゆかしい装束を身にまとった一行が、提灯で彩られた夕刻の参道を厳かに練り歩いた。
午後5時ごろ、旧御牧村にある八つの宮座の当家(とうや)が伝統的な烏帽子(えぼし)や狩衣(かりぎぬ)姿で太刀や鏡、掛け軸、弓など神宝を抱き、宮総代や宮世話らとともに行列。神職を先頭に鳥居をくぐって参道を練り歩き、神事が執り行われる拝殿へ。参拝者は境内に広がる情緒ある時代絵巻に見入った。
同神社の秋の祭礼は9日の例大祭・神幸祭に始まり、10日の宵宮祭、この日の還幸祭をもって祭事を終えた。