「ハートのまち」の『ハート米』で宇治田原町をPRしようというプロジェクトが始動。近く「ふるさと納税」の返礼品としてアップされる。
同町への「ふるさと納税」は昨年度、遂に大台の1億円を突破。1億3761万5000円となり、「2億超え」も見えてきた。
府南部ではトップの実績。
近隣自治体は受け入れよりも、他の自治体等への寄付の方が圧倒的に多いが、同町の場合、1億3000万円近くの黒字。返礼品代や郵送代、サイト掲載料を引いても7500万円以上の実質収入となり、返礼品の代金は町内事業者らの収入になっている。
現在は12のポータルサイトで特産品等の周知や寄付金の受付を行っているが、そのうちのトップサイト「ふるさとチョイス」を通じて、昨年度に受けた寄付への「返礼品」のうち、単品商品として人気1位になったのは、岡農園さんの収穫風景も印刷された『京都・農家の食べてるお米8㌔キヌヒカリ』。
袋には「豊かな自然の恵みに育まれ、きめこまやかな愛情と丹精こめて作られたお米です。その深い味わいは格別です」と記されており、ネーミングにも、そそられる。
今年度分は既に〝売り切れ〟状態となっているが、この禅定寺の岡農園さんと南の木原さんがつくる、もう一つの単一原料米「ヒノヒカリ」を京都・宇治田原町「ハート米」として今回、世に出すことになった。
販売者は役場内に設けた「ハートのまちのブランド米生産協議会」。
「京都府南部の日本緑茶発祥の地、お茶の香りがする自然豊かな小さなまちの形はハート型。そんなハートのまち宇治田原町の、ほたるが飛び交う清らかな水で作られたお米です」という〝売り口上〟を印字し、町の知名度アップに一役買う。
ハート型の稲穂を描いた専用のパッケージも完成し、希望する文字(例えば孫の名前など)を刻字した木製ホルダーも付ける。
寄付金額に応じた米の量を設定した上で、近日中にも町のホームページやポータルサイトにおいて「ふるさと納税・返礼品」として掲載することになった。
「農家の食べてるお米」キヌヒカリ、「ハート米」ヒノヒカリの2本立てで、全国各地の納税者の目を宇治田原に引き付ける構えだ。