初めての三味線「楽しい」/伝統文化親子教室
棹を支えてもらいながら爪弾く参加者

宇治市文化センターの和室で、小唄三味線の体験講座が開かれ、参加した親子4人が初めて三味線に挑んだ。全6回(予定)の連続講座で、「伝統芸能文化親子教室」実行委員会が主催し、文化庁が後援している。
三味線はジャンルによって太棹・中棹・細棹の別があり、演奏法も異なる。小唄はバチを用いず爪で弾くのが特徴。バチさばきがないため、習いやすいという。
指導は小唄白扇派家元の白扇夕樹夫(はくせんゆきお)さん。練習は挨拶の仕方から始まり、持ち方・弾き方へ。その後、指押さえの場所や弾く絃を教わりながら、「さくらさくら」に挑戦した。子供たちは白扇さんの助手2人に手伝ってもらいながら、やわらかな音色を会場に響かせた。1時間弱の練習で全員がほぼ弾けるようになり、白扇さんは「ちょっとやれば、音も良くなる」と目を細めた。