文化庁の「文化芸術による子供育成総合事業」が9日、城陽市立寺田西小学校(樋口善夫校長、300人)=寺田西ノ口=で開かれ、全校児童が2回に分かれ、フルオーケストラ演奏を楽しんだ。
来校したのは、大阪シオン・ウインド・オーケストラのメンバー約60人。体育館内で世界の名曲を奏でたほか、楽器の紹介や児童代表3人による指揮者体験など有意義なひとときを提供した。
午前11時からは1、2、5年の児童が体育館に入り、大阪シオンのメンバーが「ブロックM」、「ペルシャの市場にて」、サックスソロによる「見上げてごらん夜の星を」などを演奏。楽曲の合間には、歌劇『カルメン』より前奏曲のサビの部分を児童や教職員の指揮に合わせて演奏するシーンも見受けられた。
指揮者を体験した児童のうち、伯耆煌志朗くん(5年)は「初めてだったので楽しかった。(難しいと思っていましたが)意外に行けた。また、やってみたい」と音楽の素晴らしさに目覚めた様子。
最後にアンコールの拍手に応え、将来の宝である児童らに「宝島」の演奏をプレゼント。「ぜひ、コンサートに足を運んで」と呼び掛け、コロナ収束を願いながら閉幕となった。