伝統技術 竹細工にトライ/宇治田原
参加した親子に、岡さんがアドバイスし

宇治田原町総合文化センターの研修室で13日、青少年のための「竹細工体験・鍋敷き作り」教室が開かれ、参加者は伝統の技術に触れた。
町教委による「未来挑戦隊チャレンジャー育成プロジェクト」の一環で、まちへの愛着を感じてもらえる様々なプログラムを企画している。今回は、東山区の名工・石田正一氏の下で竹細工の技術を習得後、7年前から同町で活動する人気クリエイター・岡悠さんが講師を務めた。
教室では、基本となる「六つ目編み」の仕組みを解説。六角形ができるように竹を組むと安定した構造ができる様子をホワイトボードに書いて説明し、練習用の短い竹で感覚をつかんでもらった。
続いて、約80㌢の素材の左右を加工し4枚にスライスした竹6本を使い、鍋敷き作りにトライ。竹を互い違いに組んでダイヤモンド型の六角形を作った後、はみ出した部分を織り込みながら少しずつ完成に近づけていった。
作業を始めて1時間半が経過したころ、岡さんが竹籠を示しつつ「こういう物も、六角形の六つ目編みがベース。ただ、角度を変えて立ち上げ、立体を作ろうと思うと、間に五角形ができてくる。(サッカーボールなどの)球は、五角形」と話し、より進んだ技法について紹介した。
参加した親子連れは、竹6本の六つ目編みをする工程で「最初の3本で三角形を作ってから、4本目以降を、崩れないように組んでいくのが難しかった。見た目は簡単そうなんですけどね」と話した。