愛らしい「寅」の陶製置物制作が佳境/宇治

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知的障害者通所施設「志津川福祉の園」(森博文園長)=宇治市志津川西山=で、来年の干支(えと)「寅」の愛らしい陶製置物の制作が佳境を迎えている。毎年一つずつ発表する正月恒例のアイテムを待ち望むファンも数多い。2バージョンの寅は年始に掛けて制作が続き、市内各所をはじめイベントでも販売する。
社会福祉法人山城福祉会(宮本隆司理事長)が運営する同施設は、1996年に開設。
利用者が通所しながら各班に分かれ、作業に励んでいる。
陶芸班は、隣接する志津川陶芸教室「喜撰窯」(梅原武平代表)のアドバイスを受け、例年12月に開く「陶器まつり」をはじめ、すっかり定着した干支の置物づくりでも連携。
日ごろは、皿や茶碗、植木鉢、土産物屋で人気という茶団子を模した箸置きなどを製造している。
最近では、オープンしたばかりの歴史公園「茶づな」で使われる製品も好評で、利用者が制作に励んでいる。
今年も利用者と職員でデザインを考え、9月から年始に掛けて、一つひとつのフォルムや表情、風合いも異なるハンドメードの逸品を仕上げている。
これまで大・小のベーシックデザイン、板状の粘土を細工する「たたら」も合わせた4種類の合計約1000個を製造し、人気を集めた。
今回の寅は、茶色の土台を据えて黄と白の2色があるベーシックタイプ(税込み400円)と「たたら」(同300円)の2種類に限定した。
約800個を目標にする寅の置物の制作は、陶芸班の利用者10人をはじめ、職員らで着々と作業を進めている。
型抜きした原形をスポンジでこすり、キズやバリを取って、底部をサンドペーパーで擦り、台に傷が付かないよう心遣いを添える。
陶芸班の山本浩隆さん(43)は底部や面の磨きで1つに付き20分間ほどを当てて、「寅は難しい」と丁寧を手掛けている。
コロナ禍でイベント販売の機会が減り「売上に影響している」と明かす植田健二朗主幹(49)は「役割を分けてほとんど利用者が手作りしている。毎年買い求めてくれる人もいる」と期待を寄せる。
地元で発売開始。同施設のほか、市役所、市社協(市総合福祉会館)、うじ・はんどめいどショップ(宇治橋通り商店街)でも購入できる。
4日(土)午前9~11時まで、同施設で開く「志津川市(しづがわいち)」でも販売。
干支置物をはじめ陶芸や縫製などの手作り製品、取れ立て野菜、みかんなどがずらりと並ぶ。駐車場あり。問い合わせは同施設℡20‐9902まで。

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