本物追求「いちじく酢」/城陽・紅々葉(くくは)

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城陽市6次産業化・農商工連携推進戦略『オール城陽で進める1×2×3推進プラン』の取り組みの一環として、合同会社「紅々葉(くくは)」(酒井祐弥代表社員)=寺田市ノ久保=が、イチジク生産農家の木村農園(木村正樹代表)=同市枇杷庄=や本物にこだわる中野酢を追求する㈱蔵元中野商店(中野善之代表取締役)=京都市北区=とコラボし、新商品いちじく酢『fig Vinegar』を開発した。
城陽市は2019年3月、府内市町村で初となる「6次産業化・農商工連携推進戦略」を策定し、同5月には農商工業者と金融機関、行政等が一堂に会する協議体「プラットホーム創設会合」を開催。市の特産物であるイチジクやウメ、てん茶、寺田いも等の生産、加工、流通(販売)を一体化させる6次産業化の機運を盛り上げている。
その後、昨年3月に木村農園(木村正樹代表)=同市枇杷庄=がイチジクカレー、同12月には紅々葉が「プレーン」「燻製チーズ」「和紅茶」3種のイチジクソーセージを開発、商品化している。
その第3弾として今回は、紅々葉の橋渡しで、木村農園の完熟イチジクと〝正しいお酢の伝道師〟として知られる中野酢のコラボが実現し、甘さたっぷりのイチジクペーストを最高級の黒酢に、ギリギリのバランスで合わせ、新商品いちじく酢『fig Vinegar』(300㍉㍑瓶入り・税込み2700円)を開発した。
22日、市役所内で行われた会見には、紅々葉の酒井代表社員、木村農園の木村正樹代表、蔵元中野商店の中野代表取締役が、いちじく酢を作り上げた経緯を説明。木村代表は「天候にもよるが、収穫したイチジクのうち10~20%規格外となる。ジャム用にすることもあるが、カレーやお酢にすることで賞味期限も延ばせる」と、食品ロスをなくす一環でもあることを伝えた。
中野代表取締役も「大量生産、大量消費の時代にお酢作りも合理化が進む中、蔵の中での木樽仕込みにこだわり天然醸造にこだわっている」と、国際米100%で100日前後ゆっくり発酵させ、1~3年じっくり熟成させる無添加のお酢づくりを説明した。
いちじく酢『fig Vinegar』は700本限定販売。問い合わせは紅々葉のホームページあるいはFAX0774‐54‐3276、蔵元中野商店京都上賀茂店℡075‐205‐5335まで。
アレンジレシピとして、季節のサラダに合う「いちじく酢ドレッシング」や冬場に体を温める効果があるお湯で割る「いちじく酢ドリンク」がある。

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