宇治市健康づくり・食育アライアンス『U‐CHA(うーちゃ)』(日野真代代表)は9日、アル・プラザ宇治東で『第1回うーちゃフェスタ2022』を初めて開催した。加入73団体中、33団体が参加。買い物客ら訪れた市民一人ひとりが自身の健康づくりについて考えるきっかけとなった。
健康づくりや食育活動に取り組んでいる宇治市内の個々の団体を結び付け、新たなネットワーク組織として、市が2019年度に立ち上げた『うーちゃ』。ホームページ、SNSなどを通じて、加入団体の活動を紹介している。
これまで『うーちゃ学校』などのイベントを実施し、大勢を集めるフェスタも企画してきたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から開催を見送り。今回、ようやく開催にこぎ着けた。
加入団体は、いけばな療法、AI(人工知能)を活用した体の歪み採点などの体験コーナーを用意したほか、府山城北保健所(管轄エリア=宇治市、城陽市など4市3町)は同店でも取り組んでいる『きょうと適塩プロジェクト』を紹介した。
府民の一日あたりの食塩摂取量(男性10・2㌘、女性8・8㌘)は全国平均(男性10・4㌘、女性8・9㌘)を下回っているものの、山城北エリア(男性10・9㌘、女性9・1㌘)は府・国平均を上回っている状態。スーパーで販売される惣菜は保存のために塩分が多い傾向があるが、1パックを朝・夕に分けて調理料替わりに使うことで、塩分を抑えることができることをPRした。
このほか、『うーちゃ弁当』の第2弾を販売し、わずか一日で255食(予約含む)が売れた。昨年11月の第1弾は500食以上を販売したが、販売期間・方法が異なっており、第2弾の方が好評。地産地消、適塩などのメニューで、購入者らは美味しくて体に優しい弁当を堪能した。
会場には松村淳子市長も駆けつけて「コロナで自粛と言うが、家にいるだけではなく、しっかり食べて、適度な運動を。一人ひとりが今一度、自分の体のこと、食べるものを考えて」と挨拶した。
日野代表は「市民一人ひとりが自身の健康づくり、食育に関して考えるきっかけになってほしいと願って開催した。今後は年1回開きたい。現在、33団体が加入しているが、今後は個人参加できる『うーちゃ応援団(仮称)』のようなものを立ち上げることができれば」と今後の展望を口にした。
なお、うーちゃに関する問い合わせは、事務局(市健康づくり推進課)℡20‐8793まで。