2年ぶりのアメフト日本一を報告/立命館宇治高パンサーズ
松村市長へ2年ぶり2度目となる日本一を報告(9日、宇治市役所)

昨年12月に横浜スタジアムで行われた第52回全国高校アメリカンフットボール選手権決勝で、立命館宇治高校パンサーズが前年の覇者・佼成学園(東京都)を24‐21で破り、2年ぶり2度目の優勝を果たした。部員3人と木下裕介監督が9日、宇治市役所を訪れ、松村淳子市長に歓喜の勝利報告を行った。
関東の強豪・佼成学園は、毎年12月に行われる決勝戦「クリスマスボウル」に6年連続出場、うち4回優勝の絶対王者。一方、立宇治は第49・50回大会と2年連続で出場し、第50回(2019年)には初の日本一に輝いた。しかし、翌年は出場自体かなわなかった。

表彰を受けた立宇治高パンサーズのメンバー(12月26日)=同高提供=

ゲームは、第1クォーターで佼成に14点を先行され、攻撃力を見せつけられた形となった。前半は14‐21で折り返し、後半の第4クォーターで立宇治が同点に追いつくと、終了間際の残り2秒にFGで3点を追加。劇的な逆転勝利を果たした。
優勝報告会では、梅田諒真主将が「第2クォーターに点が取れたことで、行けるんじゃないか…という自信になった。一人ひとりが成長できた」と述べた。松本優大副将も「点数が開いてしまった時はどうしよう…と思ったが、今までのことをやり通そうと思った」と振り返った。最優秀バック賞を受賞した川久保和翔副将は「結果はどうであれ実力を出し切るつもりでいた」と語った。
木下監督は「佼成は関東大会で(大差の勝利を収めてきて)接戦を戦い抜いたことがなかった。(反撃をうかがう立宇治に対し)向こうが逆に慌ててしまったようで、反則も多かった。相手のミスを絶対に見逃さない集中力が出せた」と選手らを称えた。
松村市長は「感激しました。一丸となった勝利でしたね。市民の皆さんがスポーツをやりたい気持ちを呼び起こしてくれた」と話し、堀明人・市議会議長も「最後のキックで試合が決まるという劇的な展開でした」と祝福した。