暗雲払え ひょっとこ踊り/城陽・水度神社で奉納舞
おかめさんも輪になって艶やかに舞い踊れ(水度神社)

2016年に地元で結成した「ひょっとこ踊り城陽会」(伊保弘一会長)のメンバー12人が12日に水度神社=城陽市寺田水度坂=境内に参上し、一日も早い感染症の収束を願う奉納舞を披露した。
現今、新型コロナウイルスに加え、世界を揺るがす大問題となっているロシアのウクライナ侵攻もあり、メンバーらの平穏を祈る思いもさらに増した。
発足以来、城陽市のほか近隣市町だけでなく他県まで足を延ばし、高齢者施設の慰問やイベント出演などこれまで優に70回を超えている。
ひょっとこ踊りの本場である九州は宮崎県の日向ひょっとこ夏祭りにも参加し、19年には髙田朔久さんが踊り子大賞を受賞している。
ここ2年間は感染拡大防止のために出演機会はめっきり減ったが、沈滞ムードを払拭しよう―と、20年4月に同神社で御祈祷と奉納舞を行っている。

ぐるり囲んだ市民に挨拶する伊保会長

この日、再び本殿で御祈祷を受け、伊保会長は踊りの起源となるいわれを参集した市民らに紹介。
鐘や笛を演奏する3人の祭囃子に合わせて、演目「春待ち人」を奉納した。
それぞれ表情豊かでひょうきんなお面を被ったメンバーたちは列を成し独創的な動きに。「おかめ」「ひょうすけ」になり切り、ユーモラスに腰をくねり、投げキスをしてみせるなど色っぽいムードを醸し、開けっ広げに魅了した。