今できることに市民ら共鳴/京田辺音楽家協会チャリティーコンサート
肥沃な穀倉地帯ウクライナに思いを寄せて音色高らかに

NPO法人京田辺音楽家協会(竿下和美代表理事)主催の「ウクライナ支援チャリティーコンサート」が27日に同市立中央公民館で開かれ、地元有志が奏でる音色が響き渡った。
ロシアの侵略に遭う同国から日々、惨状が伝わる中、同法人は今、出来ることを―と、参加を呼び掛けた。
思いを形に、行動を―と、アピールするコンサートは、事前予約した約100人の市民らが参集。
はじめに、平和の鐘を打ち鳴らし、暗転と静寂の中、竿下代表が「戦場のメリークリスマス」をピアノ演奏して幕を開けた。
地元の演奏家有志が順に出演。
小西裕子さん(フルート)は「祈り」、平田昭浩さん(コントラバス)は「ウクライナの旋律」、森下智稔さん(トランペット)は「豊かな大地、輝きは永遠に」、北川もみじさん(ヴィオラ)は「平和を願い」、ロックバンド「Ksエナジー」は「大切なもの」、小川麻里さん(ピアノ)は「希望の光」のテーマのもと、クラシックの名曲やポップス、唱歌、ロックまで幅広い音楽を届けた。

会場で寄付への協力を呼び掛けた

そして、フィナーレは出演者全員が顔を揃え、「ウクライナは滅びず~」と歌い上げる同国国歌を演奏。
会場設置の募金箱には17万3754円が寄せられ、翌日には全額を在日ウクライナ大使館まで託した。
竿下代表は「満席で入れないが寄付だけでも、とおっしゃる方も。演奏家の思いはMCにも込められ、客席には涙される姿もあった。今後も定期開催を検討したい」と声を強める。