5月3日で市制施行50周年の節目を迎える沿線のまち・城陽市をお祝いしよう―と、近畿日本鉄道㈱は、市と共同制作した「台紙付き記念入場券」と「ポストカード」を、4月29日(金・祝)午前9時から大久保・寺田・新田辺の3駅で発売する。期間は11月末までの約7カ月間、枚数の制限はなし。第2弾として7月中旬からは、府立西城陽高校美術部に依頼中のデザインを活用して、模様替えした「台紙付きの記念入場券」も同価格で販売するという。
城陽市は、昭和40年代に高度経済成長の波に乗って人口が急増。京都・大阪都市圏のベッドタウンとして発展を遂げ、1972(昭和47)年5月3日に府下8番目の市として市制施行した。
市民の交通の便を支えているのが、近鉄京都線とJR奈良線。東西9㌔、南北5・4㌔の「市域32・71平方㍍」というコンパクトな街に6つの鉄道駅があることが住みやすさ向上につながっている。
そんな中、近鉄は「久津川・寺田・富野荘3駅で日々、約2万人の乗降客が利用されており、市と一緒に記念グッズを販売したい」と申し出て、「台紙付き記念入場券」(3駅セット480円)と「ポストカード」(1枚100円)の制作を企画立案した。
記念入場券は、磁気券ではなく鉄道ファンにはたまらない厚紙の「硬券」で城陽市市制施行50周年(赤文字)やナンバーも印字されている。当然、1番の記念入場券をゲットしたい…と希望する人もいるが、近鉄側は「混乱を避けるため、(発売駅の)公表は控えたい」としている。
■府内初、記念グッズ共同制作
20日、近鉄大久保駅の大野豊駅長と奥田敏晴市長が市役所内で記者会見し、席上、奥田市長は「50周年を記念する素晴らしい作品となっており、この機会にぜひ、お買い求めを」とPR。大野駅長は「市の花である花しょうぶとイメージキャラクター・じょうりんちゃんをあしらった特別な台紙に仕上がり、記念入場券3駅セットには、城陽市市制施行50周年のタイトルロゴが入っております」と説明した。
なお、近鉄が沿線のまちの市制施行を記念して入場券を販売するのは、京都府内で初めて。昨年11月には、奈良県生駒市の50周年を記念して300セット限定で販売した例があるという。
城陽市の「台紙付き記念入場券」と「ポストカード」は、今月29日午前9時から駅員が常駐している近鉄寺田・大久保・新田辺駅で発売。翌30日からは午前7時30分から午後8時までの販売時間となる。
詳しい問い合わせは新田辺駅℡0774‐62‐0058まで。