西国観音霊場十番の札所で知られる宇治市菟道の三室戸寺(伊丹光恭住職)で、山肌に咲くツツジが見頃を迎えた。小鳥のさえずりと共に、色鮮やかな花々が参拝者を楽しませている。
庭園には2万株の平戸ツツジを中心に約30種類のツツジ、1千株の西洋シャクナゲが咲き誇る。伊丹住職によると、花付きの状態はこの10年来で最も良好だという。
母親と訪れた40代の主婦は「日帰りで宇治観光をしようと名古屋から来ました。背丈を超える高さまでツツジが咲いていてびっくりです」と話し、盛んにカメラのシャッターを切っていた。
伊丹住職は「美しい花の映像が、不安な人々の心に安らぎをもたらすと思います。ゴールデンウィーク中が一番の見頃になるでしょう」とコメントを寄せた。
5月16日(日)まで。開園時間は午前8時30分~午後4時30分。拝観料は大人800円、小人400円。