宇治川上流にある天ケ瀬ダムで16日、非常用のクレストゲートの点検放流が行われた。
同ダムには通常使用する放流ゲート3門に加え、クレストゲート4門がある。2013年9月の台風ではダムへの流入量が多く、1964年の完成以来、初めてクレストゲートを活用し、ダムに水を貯めず、そのまま下流に流す緊急放流を実施。宇治川大増水につながり、宇治市が流域の約6万2000人に避難指示を出すことにつながった。
点検放流は水位など環境が整った際にのみ実施しており、今回が通算6回目。極めて珍しい放流シーンだけに、直下にある白虹橋では偶然通りがかったドライバーが車を止め、サイクリストが自転車を止め、散策していた市民が足を止め、4本の水柱を見つめるとともに、スマートフォンで写真や動画を撮影していた。