働く楽しさ 現場で実感/西宇治中

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西宇治中学校(中井良幸校長)の2年生による職場体験学習が2、3日の両日、市内の事業所などで行われた。生徒たちは地域の現場へ赴き、働く楽しさを実感した。
将来へ向けての職業観を育て、進路展望の手助けとなるよう実施しているもので、コロナ禍のため3年ぶりの実施となった。

警察署の道場で、護身術のレッスンを受けた

このうち、宇治警察署には生徒2人が訪れ、初日の午前中に署長室で申告業務を行った。さらに神明小で交通安全教室の仕事を手伝った後、署に戻り、3階の道場で不審者から身を守る護身術の技を教わった。
担当した警務課の職員は「中学生の皆さんにとっては、危険を避けて逃げるのが最優先」と前置きしつつ、手をつかまれた際に相手のひじと自分のひじを合わせるように身体を回転させる「ひじ寄せ」のテクニックを実演した。
体験に参加した田中楓君と吉村太壱君は「警察官になるのが夢なので普段からいろいろと調べている」「護身術が役に立った。簡単な動作で逃げられると分かった」と話した。
また、宇治川畔の福寿園宇治茶工房では、枚方市から校外学習で来訪した樟葉西中の2年生を前に、5種の茶を飲み比べる「利き茶体験」のガイド役を務めた。
担当生徒たちが、到着したグループを順次誘導し、2階から平等院を望む「体験茶亭二十帖」を紹介した。中学生が中学生をガイドする珍しい光景に、工房長の森口正人さんたちが笑顔で見守っていた。
仕事を終えた竹田琥太朗さん、原田紫音さん、関口凌さん、大内蒼葉さんの4人は「駐車場の掃除は、細かいゴミが多くて大変だった」「接客は初めて。声掛けが難しかったが、新鮮で貴重な体験だった」と振り返った。

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