〝絆〟テーマに響く歌声/フォークバンド「君影草」

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久御山町を中心に歌のボランティア活動を続けているフォークソングユニット「君影草」が、ふれあい交流館ゆうホールで活動10周年を記念して「希望~絆コンサート~・ハローくみやま~この街が好き~」を開き、人との絆をテーマに歌声を響かせた。
君影草は「きーやん」こと北場太治さん(63)と、「ミチ」こと美知子さん(62)夫妻で活動するバンド。2010年5月に結成された。宇治市で同年に開催された「NHKのど自慢」の予選会に出場した時、「2人でユニットを組んでみたら」という声に後押しされた。笑顔で絆を結んでいこうとの思いを込め「笑顔でつなごう〝心音〟」をテーマに活動している。
久御山町社会福祉協議会のボランティアグループにも登録されており、福祉施設やライブハウスで歌声を届けてきた。
久御山町や同社協の後援で開いた11日のコンサートには、2人が音楽活動を通じて知り合った仲間やSNSなどで開催を知った人たちが駆けつけた。
夫婦、親子、友達など多くの絆をテーマとし、第1部では「野に咲く花のように」や「糸」など70年代の懐かしい曲に加え、苦しく辛い時も一緒に歩んで行こうという思いが込められたオリジナルソング「道」などを披露。第2部ではチェリッシュのヒット曲も届けた。最後に「乾杯」、「あの素晴らしい愛をもう一度」を観客と一緒に合唱し、フィナーレを飾った。
きーやんは「友人や家族らの手助け、町のご厚意で開催できた」と〝手作りコンサート〟の開催を喜び、人との絆の大切さも実感。「今後も久御山で音楽イベントをやっていけたら」と、コロナ禍で希薄になった人とのつながりを取り戻すべく、今後の活動に意欲を見せた。
40歳の時に発症した脊髄空洞症という難病と闘病中のミチさんは「自分もいつ障害者になるかわからない。一日一日を大切にし、自分の好きなことをして、みんなに喜んでもらえたら最高に幸せ。主人とも歌が歌える」と、喜んだ。
1部と2部の間には、ギターとフラダンスのユニット「Leo」が友情出演。フラダンスや癒しの曲を届けた。「満月の夕(ゆうべ)」では久御山の明るい未来に願いを込めた。
また、発達に特性がある子供とともに育つ親の居場所を作る「おやこっこサロンmimosa」のトークイベントも。親子の絆を深める手助けをするなど、その活動内容を紹介した。今年度は同社協の多目的施設「ほっとハウス『チエさん』」でも活動を展開するという。
会場には福祉への協力を呼び掛ける募金箱も設置された。

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