涼感あふれる夏の風物詩「宇治川の鵜飼」が1日から始まった。川面にかがり火が揺れるなか、待ちかねた市民や観光客が伝統行事を楽しんだ。
宇治川鵜飼の歴史は古く、平安時代の「蜻蛉(かげろう)日記」に記述があるという。その後衰退したが、大正15(1926年)に復活し、宇治川の蛍と共に人気を集めた。
この日の午後6時、観光センター1階で安全祈願の神事が執り行われた後、鵜飼がスタート。鵜匠の沢木万理子さんと江﨑洋子さんが舟に乗り込み、追い綱を握りながら巧みに鵜を操った。
「宇治川の鵜飼」は9月30日(金)まで延べ92日間で開催する。宇治市観光協会の中村藤吉会長は「今年はコロナ前同様に貸切船を再開した。暑い中だが、ぜひとも川の涼しさと幽玄な世界を体験してほしい」と期待した。
宇治川鵜飼の観覧船料金は、貸切船が10人乗り2万7500円、15人乗り4万1250円、20人乗り5万5000円。1人や少人数でも乗れる乗合船は大人1人2000円、小学生1000円(価格は税込み)。
貸切船の予約受付は宇治川観光通船(℡0774‐21‐2328、FAX0774‐21‐2447)へ。