宇治市立南部小学校(姫野友美子校長)で5日、4~6年生の児童を対象に社会のルールを学ぶ教室が開かれた。
様々な誘惑が待ち受けていたり、子供たちの行動範囲が広がる夏休み。長期休暇を控えたこの時期、児童たちに防犯やモラルについて学んでもらうことを狙いとしている。
この日は宇治、城陽、田辺、八幡署のスクールサポーター計6人が講師に招かれた。4年生は非行防止、5年生は情報モラル、6年生は薬物乱用防止をテーマにクラスごとに学んだ。
このうち4年2組は、城陽署生活安全課のスクールサポーター・横山とも子さんが担当した。
横山さんはまず「心にブレーキ」を持ち、「やって良いこと悪いことを理解し、いつも正しい行動ができるようになりましょう」と、この教室の目当てを伝えた。その上で、行動の善悪の判断基準として、①自分がされたら傷ついたり、困ったりしないか②大切な人をがっかりさせないか③人に迷惑をかけないか④約束やルールを破っていないかという「判断4原則」を教えた。
続いて、暴力、いじめ、オンラインゲーム、万引き、落とし物について、詳説。いじめは人の命にかかわる重大な犯罪で、人の心を傷つけることも「傷害」であることを伝えた。
また、オンラインゲームでは「依存症にならないよう家の人ときちんとルールを決めてやることが大切」と呼び掛けた。
横山さんは「4原則をしっかりと覚えておいてほしい。世の中に溢れる情報に惑わされず、きちんと自分で判断できるようになって」と願った。
横山さんの話を聞いた児童は「暴力を奮うと罰金30万円の場合もあり、びっくりした」と感想を述べたほか、「いじめ、暴力、万引き…絶対にしない」、「心にブレーキをかけて、正しい行動ができるようになりたい」、「いじめで逮捕されることもあると知った。(軽い気持ちで)ふざけた行動はしない」などと誓った。