城陽市は3日、未来のデジタル人材(子供たち)に最新の技術に触れる機会を提供する「キッズデジタル体験パークinロゴスランド」を、市宿泊施設プラムイン城陽で初開催した。午前・午後の2回に分けて市内の小学生と保護者各40人を定員に事前募集し、コロナの影響で欠席もあったが総勢75人=小学生45人と保護者30人=がユーチューバー体験やLANケーブル作成、VR消火体験などで夏休みの思い出を心に刻んだ。
総務省は2020年12月、自治体DX(デジタルトランスフォーメーション)推進計画を発表。各自治体に作業工程などデジタル化推進を求めた。
これを受け、城陽市は昨年4月、全庁的取り組みを進めるため、DX推進チームを設置。公募型プロポーザル方式で、業務のデジタル化をサポートする民間業者を選定。11月にNECネッツエスアイ㈱と、官民プロジェクトのキックオフ会合を開いた経過がある。
市のDX推進計画は今年9月に骨子案、12月に素案、来年3月に最終案を策定すべく現在、作業が進められている。
今回は、その流れを受け、次世代のデジタル社会を担う子供たちに最新機器に触れる機会を提供すべく、プラムイン城陽内で「キッズデジタル体験パークinロゴスランド」と銘打ったイベントを初開催。
会場では、NECネッツエスアイ㈱の社員ら約20人が指導にあたった。まず『南極くらぶ』では、国立極地研究所に派遣された「南極へ越冬隊員」がスライドを使って、極寒の地での暮らしを紹介。
そのあと、親子らはドローンからの映像を見て「隠れているキャラクターを探す」コーナーや人気の「ユーチューバー体験」、実際に持ち帰って使える「LANケーブル作成」、360度見渡せるバーチャル体験ができる「VR消火体験」など思い思いにデジタル技術に触れ、関心を深めた。
参加児童の一人、竹内和幸くん(8)=久世小3年=は「緊張して少し恥ずかしかったけど面白かった」とユーチューバー体験を満喫。将来はもちろん「ユーチューバーになりたい」と目を輝かせた。