彩り豊か 日中文化芸術祭/黄檗山萬福寺
盛りだくさんのオブジェ・ランタンが人々を楽しませる

黄檗山萬福寺=宇治市五ケ庄三番割=で17日、開祖の隠元禅師に思いを寄せる「日中文化芸術祭」が開かれ、友好団体の関係者、市民らが色とりどりのアート空間を満喫した。
同寺と黄檗日中交流委員会など主催で、日中国交正常化50周年と隠元禅師350年大遠諱を記念して日中両国のさらなる交流発展を願った。
今年初め、4体1基となる麒麟のオブジェが境内に登場。
闇夜を煌びやかに彩った記憶は今も市民らに鮮やかな中、再び様々なカラーの小瓶からなる約30基もの盛りだくさんのオブジェ・ランタンがにぎわいを演出した。

松村市長らが日中友好と文化交流の推進を願ってスピーチした

本堂前月台で行われたオープニングセレモニーで近藤博道管長は「音楽や書画がこのようにたくさん展示される機会はない」、中国駐大阪総領事館の薛剣(せつ・けん)総領事は「福建より来日された隠元禅師は仏教だけでなく、音楽や印刷、煎茶、普茶料理など幅広い分野のものを伝え、日本に大きな影響をもたらした。両国民から尊敬を集めるすばらしい方。幾多の困難を乗り越え、文化交流に貢献されてきた禅師らの意志、尊い理想、国交正常化当時の苦労を忘れず、手を携え未来へ」、松村淳子市長は「架け橋をより強いものに。きょう楽しむことで交流を深めよう」と挨拶に立った。
舞台では中国獅子舞が活気を生み、煎茶と中国茶のパフォーマンス、琵琶や二胡をはじめ多彩な奏者らの音楽コンサートが来観者の心を熱くさせた。