お久しぶり、また会えましたね!—井手町内で活動する2つのコーラスグループが23日、井手町自然休養村でコンサートを開いた。会場を訪れた約80人の町民らに感謝の気持ちと音楽の喜びを届けた。
舞台に久しぶりに登場したのは、エコーたちばな(木村陽子代表、21人)と、テイネやまぶき(福田博子代表、6人)。町の文化祭、山吹ふれあいコンサート、やましろ合唱フェスティバルで歌声を届けてきたが、新型コロナの影響で丸2年間は活動を休止。ようやく練習が再開できたのは今年の3月。メンバーたちは「歌で元気と笑顔を届けたい」と、このコンサートに向けて猛練習に励んできた。
「おおシャンゼリゼ」で幕を開けたコンサート。プロの声楽家で長年、両グループの歌唱指導を担う笠原かおるさんの指揮で、第1部ではエコーたちばなが「浜辺の歌」、「もみじ」で情感あふれる日本の景色を想起させ、「八木節」を力強く、「童神~天の子守歌~」をしっとりと歌った。テイネやまぶきは「涙くんさよなら」、「この広い野原いっぱい」という懐かしい2曲に心を込めた。
第1部の最後には笠原さんが、コロナで歌が歌えない時期に希望を込めて作詞・作曲した「みんなで歌おう!幸せの歌」を両グループのメンバー全員で合唱。集う喜び、歌う喜びを歌声に乗せると、盛大な拍手が送られた。
第2部はゲストによる演奏会。弘津壮一郎さん・あゆみさん(エコーたちばな、ソプラノ)の新婚夫婦が息ぴったりにバイオリン・ピアノ演奏、丸山祐佳さん・敦子さん(テイネやまぶき、ピアノ)親子がコントラバス・ピアノ演奏、笠原さんが中本史乃さん(エコーたちばな、ピアノ)のピアノ伴奏でソプラノ独唱を披露。コンサートに花を添えた。
第3部では「糸」、「みんながみんな英雄」など、心に響く美声をホールに響かせ、最後は「切手のないおくりもの」を聴衆も一緒になって全員で合唱。感動のフィナーレを迎えた。