『歴史と未来をつなぎ、人をはぐくむ緑のまち』を都市像に掲げる城陽市の市制施行50周年記念式典が16日、文化パルク城陽プラムホールで開催された。会場には、ふるさとを愛する市民ら約600人が集まり、わが街の記念すべき節目を祝い合った。コロナ禍で海外姉妹都市(韓国慶山市、米国バンクーバー市)からの来賓出席は叶わなかったが、締結10周年の節目を記念して鳥取県三朝町の松浦弘幸町長らが出席。新名神「大津~城陽」の開通を約2年後に控え、城陽市のさらなる飛躍、発展に期待を寄せた。
50周年記念式典の冒頭「きょうと城陽応援大使」の一人でプロのオペラ歌手・田村麻子さんが米国ニューヨークの地から映像収録という形で、「城陽市歌」など3曲を独奏。城陽市から羽ばたいた世界的に活躍するプロ歌手の伸びやかな歌声で開幕を祝した。
続いて、来年1月の「二十歳の集い」を企画している委員の中から土井彩夏さんが晴れ着姿で『市民憲章』を朗読した。
式辞に立った奥田敏晴市長は「我が国の経済成長と機を一にして京都、大阪圏の住宅都市として人口が急増。1972(昭和47)年5月3日、府内8番目の市制を施行し、城陽市は誕生した。それ以来、50年を数えることとなり、幾多の困難の中、まちづくりに奔走し、今日の城陽市の発展に貢献いただいた多くの市民や先輩方に、改めて敬意と感謝申し上げたい。新名神高速道路の開通に向け、高架橋の工事が着々と街並が大きく変化してきている。府内初のアウトレット開業や木津川運動公園北側ゾーン、青谷地域では次世代型物流拠点の計画が発表されるなど関西圏の一大物流拠点整備が進められようとしている」と発展する街を大いにアピールした。
さらに「このような時節の到来を迎え、『希望あふれる城陽』『誰もが輝いている城陽』、そして未来に向かって大きく躍動する〝NEW城陽〟の実現に向けて、全力を傾注する」と、3期目の市政運営への意気込みを表明した。
続けて、谷直樹市議会議長は「温故知新の精神で歴史に学び、恵まれた自然環境と歴史や伝統を守りながら、新しい文化を創造し、すべての市民が将来にわたり幸福感、満足感を抱くことができるまち・城陽のさらなる発展へ、議事機関・監視機関として議会本来の理念に立脚した取り組みを続けたい」と挨拶した。
ステージ上では、奥田市長から新たに自治功労者となった22人を代表して田島茂さんに表彰状が贈られ、地域の「自治振興」「福祉の向上」「教育文化の推進」「消防・防災の推進」「産業の推進」「生活環境の整備」に寄与した団体・功労者に感謝状が授与された。
さらに、府知事代理の古川博規副知事、菅谷寛志府議会議長、府市長会長で舞鶴市の多々見良三市長、鳥取県三朝町の松浦弘幸町長がお祝いの言葉を添えた。
そして壇上では国内姉妹都市盟約10周年を記念して城陽市の奥田市長と三朝町の松浦町長が記念盾を交換。末永い絆を誓い合った。
そのあと、本人出席の松村淳子宇治市長、上村崇京田辺市長、堀口文昭八幡市長や代理出席の来賓の面々、『きょうと城陽応援大使』のプロボクシングWBC・WBAスーパー世界ライトフライ級統一王者・寺地拳四朗さん、作家の望月麻衣さん・築山桂さんらも紹介された。