寺地拳四朗選手 地元に凱旋/「2団体統一」を報告
生まれ育った城陽市に世界2団体王者を報告する寺地拳四朗選手

プロボクシングWBC、WBAスーパー統一/ライトフライ級チャンピオン、寺地拳四朗選手(30)=BMBジム=が18日、地元後援会(石田實名誉会長、安道光二会長)の役員らとともに、宇城久の市役所、町役場、京都府庁を表敬訪問した。京口紘人選手(28)=ワタナベ=との日本人同士「世界王者対決」から半月余り。寺地選手は、愛くるしい童顔をほころばせ「こうして地元の方々に喜んでいただけて、うれしい。必ず4本のベルトを持ち帰りたい」と自信たっぷりの表情を浮かべた。
10年ぶり日本人同士「世界王者対決」で盛り上がった今月1日の統一戦は、国内最大の「さいたまスーパーアリーナ」に1万1500人の大観衆を集めて行われ、『接戦必至』の前評判を覆し、1回から寺地選手が自分の距離感で持ち前のリズミカルなボクシングを展開した。
京口選手もガードを固くしながら時折、強烈なパンチで応戦したが、寺地選手は「2ラウンドで勝てる」と確信。強い左ジャブと軽いフットワークで徐々に京口選手のガードを崩し5回、右ストレートが顔面にヒットさせ、最初のダウンを奪った。
その後、京口選手の反撃もあったが「6回で息を整えて、7回に勝負をかけた」(寺地選手コメント)との作戦通り、7回ワンツーで足をふらつかせ、最後の得意の右ストレート。レフリーが10カウントを数えるまでもなく、試合終了となるTKO勝ちで決着を付けた。
その激闘から半月余り…寺地選手は18日午後、城陽市役所・宇治市役所・久御山町役場・京都府庁の順で、2団体統一王者を報告した。
まず、城陽市役所では、後援会の石田名誉会長、安道会長、牧野伸一・古瀬善啓両副会長、堀井美郎顧問、生駒智史・木田朱美両理事、城陽商工会議所の岩見悦明会頭、父の寺地永(ひさし)会長らとともに歓談の席に着いた。

寺地選手に花束を贈呈する谷議長と乾副議長ら(城陽市議会)

埼玉の現地で応援した奥田敏晴市長は「市制50周年記念式典にも出席いただいた。我がまちの自慢であり、誇りである」と述べ、寺地選手と相対して統一戦〝ダウンシーン〟を再現する一幕も。
父・永さんの〝古巣〟でもある市議会委員会室では、16人の市議が集まり、寺地選手は谷直樹議長&乾秀子副議長から花束を受けた後、後援会役員とコーヒーを味わいながら歓談のひとときを楽しんだ。

松村市長、堀議長らから祝福を受ける寺地選手(宇治市役所)

また、宇治市役所では、後援会役員に山仲修矢副会長らも加わり、寺地選手は所属ボクシングジムがあり、親しみのあるまちであることを強調しながら、松村淳子市長、川口龍雄副市長、岸本文子教育長、堀明人市議会議長らから祝福の言葉と、今後4団体統一への期待の言葉が寄せられた。

寺地選手を熱心に応援する信貴町長、中井議長らに勝利報告(久御山町役場)

続く、久御山町役場では、後援会役員の西村好顧問、田中悠紀彦理事らが加わり、寺地選手はボクシングに詳しい信貴康孝町長や中井孝紀町議会議長らとしばし歓談した。
地元3市町の首長らに対し、寺地選手は「(ライトフライ級の)2団体統一王者は通過点。4団体の統一にも自信はあります。4本のベルトを京都へ持って帰る日を楽しみにしていてください」と、力強く約束した。