JR奈良線複線化促進協議会(京都市、宇治市、城陽市、木津川市、奈良市、宇治田原町、井手町で構成)は20日、奈良線高速化・複線化第2期事業で新たに架橋された宇治川橋梁を歩くイベントを開いた。
来年春の供用開始前の鉄道橋が歩ける珍しい機会だけに、受付開始(午前10時30分)前の午前8時30分頃から人が並び出した。同10時には予定していた150人を超え、最終的には約300人に。先着順のため、151人以降の人は〝キャンセル待ち〟となる人気ぶりだった。
受付時には、線路間に敷く砕石であるバラスに、名前やJRへのメッセージなどを記載し、いざ橋梁へ。自分の思いを込めたバラスを、レールの間に置いた。線路上には仮設の足場が組まれ、往復約60㍍を歩行。宇治川上流の既存の鉄橋に電車が通ると、手を振ったり、写真に納めるシーンが見られた。
親子で参加した宇治市の小学生(5年)は「電車が好きで参加したいと思い午前9時から並んだ。橋が架けられる様子を見ていたので、まさか歩けるとは思わなかった。橋の上は、風が気持ち良かった。僕の石が、ずっと残ることもうれしい」と感想を口にした。