的確な対応を確認/久御山で多重衝突事故想定の合同訓練
(左)車両火災事故訓練、(右)救出のため車の屋根を切断し開放

高速道路上での多重衝突事故を想定した消防、警察、道路管理者ら合同の防災訓練が24日、久御山町森にある西日本高速道路㈱(NEXCO西日本)の敷地内で開かれた。
京滋バイパス下り本線、宇治東IC出口付近での衝突事故により車両内に人が閉じ込められ、救出完了後の事故車両から火災が発生したとの状況設定。車両10台と関係者40人で訓練を繰り広げた。
NEXCOの緊急車両やパトカーが到着し、交通規制や情報伝達を行った。消防の救助工作車も出動し、車内に残された負傷者を救出するため車の屋根を切断し開放。放水活動も繰り広げられた。
梅永聖児・宇治市消防長は講評で「昨年には宇治トンネル内で死亡事故が発生したが、年々複雑化する各種災害に的確に対応するため、関係機関がさらに密接に連携し、研さんと努力を続けて行くことが必要」と述べた。
訓練は、宇治市・久御山町両消防本部、滋賀県の大津市消防局と湖南広域消防局、西日本高速道路、府警などが毎年行っている。地元の宇治市消防本部では昨年、京バイで火災1件、救助5件、救急27件の出動事案があった。