久御山町が誇る佐山浜台の「浜茶」。その魅力を伝える案内看板がこのほど完成し、浜台の茶園が見渡せる木津川堤防上の休憩所=佐山西ノ口=への設置が完了。8日、お披露目された。
この看板は、昨年の第75回全国茶品評会のてん茶部門において、日本一を意味する「産地賞」を同町が初めて獲得したことを受け、その栄誉をたたえている。看板には、茶葉を一葉一葉丁寧に摘み取る希少な手摘みの様子や艶やかな自然仕立ての茶葉の写真も盛り込まれ、「丁寧に手摘みされた茶葉から生産されたてん茶は最高品質の抹茶に生まれ変わる」などとの案内文とともに、浜茶の魅力と価値を存分に伝えている。
木津川右岸の河川敷に広がる浜台の茶園。2016年には日本遺産にも認定されている。ここでは茶農家の阪田広樹さん(50)=佐山栗ノ脇=らが代々、茶の生産を続けている。昨年の品評会では、広樹さん、妻・智恵さん、母・美代子さんの合計得点で1位となり、同町が産地賞に輝いた。広樹さんは、自身の悲願でもあった1等1席・農林水産大臣賞(1位)も同時に獲得。浜台から日本一のてん茶が生まれた。
この日の看板のお披露目には、広樹さんも立ち会い、JA京都やましろ久御山町支店、町産業・環境政策課の職員とともに看板の設置を祝った。
阪田さんは「ありがたい。ここ久御山でも高級なお茶を生産していることを知ってもらえたら」と、感謝の気持ちを表し、看板の設置を喜んだ。