宇治市バレーボール協会主催の小学生バレーボール教室は17日、西宇治体育館で開かれ、市内クラブに属する約100人が大学生らの手ほどきで技術習得に努めた。
2012年にスタートした教室は、新型コロナウイルスの影響で3年ぶり。
京都信用金庫が協賛し、当初から訪れる京都産業大学の男・女バレーボール部の1~3年生部員42人が指導に当たった。
京都翔英高校女子バレーボール部(中野謙二監督)の1・2年生部員13人も朝早くから会場設営をお手伝い。
例年は中学生も対象にするが、今回は南山城大会があるため参加は叶わなかった。
児童たちが日ごろのトレーニングや実技のヒントを得るための取り組み。
小中学生の頃に参加した後、同大学の部員となり再びやって来る―という好循環も生まれている。
この日、午前・午後の2部で、低学年児童は午前のみ参加。
高学年の選手たちはゲーム形式も交えた午後もみっちりとプレーのアドバイスを受けた。
はじめに同協会の村田二郎会長が「あすの全日本選手になって」と飛躍を願う開会挨拶。
早速、所属チームを中心にグループに分かれ、大学生選手がそれぞれに付き添い、トスの際のボールの扱い方など、基本を反復練習した。
京産大在籍で聴覚障害があるデフバレーボール日本代表選手も児童を手ほどき。
京産大男子の西田伸太郎監督は「選手が教える機会は数少ない。どうすれば伝えることが出来るかを経験することで自分たちもワンランク上げられる。新チームへ移行する時期に貴重な体験」と説く。
同協会小学生部会長で五雲峰キッズ監督の佐々木祐士さんは「コロナでしばらく入部をお断りしてきたが、今年は再開。男子の入部が増えている」と伝える。
教室に参加した五雲峰の和田こと和さん(三室戸小6年)は「ボールの正面に入る基本を改めて教わった」、西小倉ジュニアの清津野夢奈(ゆな)さん(西小倉小6年)は「アタックをうまく打てるようになりたい」と習得に励んだ。