改めて「歩く」を考える/宇治市社協 介護予防ボラ研修会
久米准教授の指導で体を動かす参加者

宇治市社会福祉協議会は17日、総合福祉会館で介護予防ボランティア研修会を開いた。
市内在住で、地域で介護予防の取り組みやふれあいサロン活動をはじめ、高齢者など孤立しがちな人とのつながりづくりのボランティア活動を行っている人、またはこれから参加しようと思っている人が対象。
講師は京都文教短期大学食物栄養学科の久米雅(まさし)准教授。講演テーマは「改めて『歩く』を考える」。
久米准教授は、なぜウォーキングなのか、ウォーキングの効果、正しい歩き方(強度、頻度、時間の決め方)などについて、専門的な見地から解説。ウォーキングの効果では、85歳以上の男性の例で、歩行速度が早い(毎秒1・4㍍を超える)人の5年生存率は91%に達し、65~84歳も同様の傾向があることなどが示された。
また正しい歩き方では、「最低1回につき30分以上は続けて歩き、それを週に2~3回行うことが勧められる」と説きつつ、「無理せず『心地いい』『楽しい』から始めるのがいい」と助言した。
講演の後は、部屋でできるお手軽ウォーキング、筋トレ、ストレッチを紹介。会場の参加者も一緒に取り組んだ。