上村市長、再選出馬明かす/京田辺市長選
議場で再選出馬を表明する上村市長

京田辺市議会3月定例会「一般質問」は24日に始まり、朝一番に登壇した自民一新会の代表幹事・久保典彦議員の質疑中、上村崇市長は2期目を目指し市長選(4月16日告示・23日投開票)に再選出馬する意向を明かした。ここまで他に出馬表明する者はおらず、無投票の公算は大きい。
前回市長選で刃を交えた自民党の公認市議で代幹を務める久保議員は、いの一番、「市長の政治姿勢」の質問項目で4年の振り返りと今後の決意、展望を質した。
久保議員は、今任期当初から北陸新幹線の新駅設置や都計道路大住草内線の整備促進、空座が続いた副市長人事など、政権与党の存在がものを言う国・府との連携を絡めて、関節を極めるが如く時に攻め手は厳しかった。
この日、これまで進めてきた施策の検証と今後の決意表明、展望を尋ねられた上村市長は「私の政策理念である『みんなが住み続けたいと思えるまち』の実現を目指し、日々、全力で取り組んできた。4年間を振り返ると、コロナ禍が3年に及び、市民をはじめ、商工業者、農業者、医療機関への対応と対策を行い、第4次総合計画・まちづくりプランに掲げる取り組みを着実に進めてきた」と述べた。
ふるさと納税額の増加、大住工業専用地域の拡大に触れて自主財源確保の手立てを強調。「市税収入に一時的な落ち込みはあったが、回復基調にある。大住こども園、認定こども園小規模保育の新設、中学校給食センター着工のほか、新西浜樋門・田辺排水機場で治水を向上。これらを踏まえ、昨年7月の市民満足度調査では市政総合評価で5段階のうち4、となり、市民ニーズに沿ったまちづくりを展開できた、と考える。議員、市民の理解あっての賜物」と続けた。
さらに、「5月にコロナは感染症法上の5類に引き下げられる。社会経済活動の一層の回復に向けた転換期を迎える。ポストコロナ社会での市の取り組みの推進が必要。行政改革大綱を策定し、国・府との連携をより密に、民間等多様な主体との協働など持続可能な行財政改革に取り組み、田辺中央北新市街地整備や複合型公共施設整備などの重点プロジェクトを着実に進めていくことが重要。任期最後の予算を編成する中、今後の市政運営を熟考。これからのまちづくりを担うことが市民に対する責任。私が先頭に立ち、市民と共にみんなが住み続けたいと思えるまちづくりを実現するため、4月市長選で2期目を目指すことを決意。市民の信託を受けたい」と言い切った。
来月早々にも自民党府連から推薦状が出される見通し。