ゴロゴロ、風になれ/いす―1グランプリ4年ぶり開催
キララちゃんと仲間が背を押し地元中学生はスプリントで弾ける

2019年の第10回記念大会以来、4年ぶり開催となる「いす―1(ワン)グランプリ」京田辺大会が25日、競技発祥の近鉄新田辺駅前キララ商店街で行われ、市民やファンらの熱気にあふれた。
北海道~岡山・徳島といった全国各地から集まった33チームが事務いすを使った2時間の耐久レースにメンバーを替えながら何周できるか―にチャレンジした。
コロナで中止が続き久しぶりとなる今回、180㍍の特設コースは再び駅東にある昔ながらの佇まいへ舞い戻った。
いす―1「生みの親」でキララ商店街の田原剛同大会実行委員長をはじめ、副委員長を務めた岡本那由汰さんと中学生の田原有真さんの2人も企画とアピールに努めてきた。
キーホルダーと記念入場券といったコラボグッズを販売した近鉄をはじめ、会場では地元店舗などのから揚げやスイーツなど飲食や物販ブースが並び、コーナー4つが名勝負を生む特設コースも準備万端。

ウソップ(ワンピース)、工藤新一(名探偵コナン)の声優・山口勝平さんもMC登場で機運上昇

大住・南城陽中学校陸上競技部の部員たちがタイム計測に当たり、予選を経た午後1時、フォーメーションラップを済ませた第1走者は、見た目も様々な事務いすに腰掛け後ろ向きにスタンバイ。
YouTubeライブ中継の中、ワンピース「ウソップ」などで知られる声優・山口勝平さんが号砲を打ち鳴らし、各チームは素早く足を回転させた。
スタート直後から強豪の木津川運輸はグングン後続と差を広げ、旧ツジトミ前の選手交代ピットにも活気がみなぎり、勝平さんは思わず「はやっ」と声を強めた。
また午前中に直線30㍍のタイムを競う初の中学生スプリントが行われ、市内の生徒18人が参加。
キララちゃんと仲間たちの声援も背に、上位なほど金額が高い「焼肉券」を狙い伸び盛りの体力を見せつけた。