宇治警察署(酒井啓之署長)と宇治市(松村淳子市長)は4日、「宇治市ドライブレコーダーによるまちの見守り協定」を結んだ。市の公用車に搭載されたドラレコを活用し、見守り体制の充実・強化を図っていく。
この協定により、警察から犯罪捜査などに必要な情報の提供依頼があった場合、市がドラレコの映像などを提供し、事件・事故の早期解決に役立てる。合わせて、表示札を作成し防犯見守り活動をPRすることで、犯罪抑止効果を狙う。なお、一昨年12月に、同署と久御山町で同内容の協定を結んでいる。
この日、市役所7階の特別会議室で、酒井署長と松村市長が協定書に署名した。酒井署長は「先月末時点において、昨年を上回るペースで刑法犯が増加している。協定を機に、さらに連携を進め、安心・安全を実感できるまちづくりに努めたい」と期待した。
松村市長は「昨年から宇治署と連携した『ながら』防犯活動に力を入れており、今回はその政策の一環と位置付けている。公用車260台のうち142台にドラレコを積んでいるが、今後増やしていく予定。関係者の方々にはより一層の協力を賜りたい」と話した。
ドラレコを搭載しているのは、事務用の普通車、道路整備・水道・消防車両、ゴミ収集車などで、久御山町のケースと同様、車に貼って「見守り中」をPRするステッカーを準備中だという。