府茶業会館=宇治市宇治又振=で9日、「サムライ茶人」による日本茶ショーが行われた。
「サムライ茶人」は、宇治田原町の茶園で15年働き、また、ショー専門のバーテンダーとして18年のキャリアを持つ岩本博義さん=精華町=が2017年から名乗っている。岩本さんは15年から、ショー要素を取り入れた日本茶の紹介を各地で行ってきた。
この日は、5種類のお茶(玉露、てん茶、煎茶、焙じ茶、紅茶)を、急須で同時に淹れる芸当を見せた。湯温を調整するカップでジャグリングをしたり、手品も取り入れるなどして、見る人を飽きさせなかった。淹れたお茶は観客に振る舞った。
岩本さんは、「7年間やってきて、やっと形になってきた。いろいろな種類を飲み比べできる機会はそう無いと思う。好きなお茶を見つける入口にしてもらえれば」と話した。
今後、2カ月に1度のペースで、同会館で日本茶ショーを行うという。内容は季節に合わせて毎回変える。「今まで無かった切り口で個性的なものをやっていく。茶摘み体験も企画したい」と意気込んでいる。情報は公式ホームページなどで発信する。