女性活躍推進、次世代育成支援の実績が極めて優良として京都労働局(赤松俊彦局長)は30日、「プラチナえるぼし」「プラチナくるみん」の認定通知書を、社会福祉法人・青谷学園(白樫忠理事長)=城陽市中芦原=に交付した。
まず「えるぼし」は、2016年に施行された女性活躍推進法に基づいて、厚労大臣が認定する制度。1つ星から3つ星と、最上位「プラチナえるぼし」の4段階からなり、青谷学園は2021年5月に3つ星「えるぼし」を取得。そして今月15日付で「プラチナえるぼし」の認定通知を受け、この日の交付式に至った。
青谷学園の職員数は男性44人、女性60人の計104人。時間外や休日労働の月ごとの平均は「正職員で最大月1・9時間。非正規職員はゼロ」。女性管理職は54・6%と過半数を占め、行動計画(2021年4月~今年3月)の取り組みにより、女性以上の役職を1人増やしたことが「プラチナえるぼし」認定に結び付いた。
一方「くるみん」は、次代の社会を担う子供が健やかに生まれ、育成される環境を整備するために定められた法律(次世代育成支援対策推進法)に基づいて策定された「一般事業主行動計画」で、一定の基準を満たした企業への厚労大臣の認定(特例認定)制度。
その最上位である「プラチナくるみん」は男性の育児休業等取得率「30%」など一定の基準が定められており、青谷学園は「育児休業取得率が、男女ともに100%」など、それらを全てクリア。さらに、出産及び子育てを経験して働き続けるキャリアイメージの形成支援など職員研修を行っていることも高く評価された。
京都労働局によると「プラチナえるぼし」「プラチナくるみん」の同時認定は、府内初のこと。今回の青谷学園を含め、府内の「プラチナえるぼし」は2社(法人)、「プラチナくるみん」は15社(法人)となったという。
白樫理事長は「ハードルが高く同時認定への準備は大変でしたが、女性職員がキャリアを積み重ね、若い世代がはつらつと働ける職場環境に、これからも取り組んでいきたい」と意欲を示した。