黄金色の「麦秋」到来/久御山町佐古
刈り取り作業が始まった佐古地区の麦畑

久御山町の佐古地区で、麦が熟す「麦秋」の季節を迎えた。生産者らによる刈り取り作業が始まり、コンバインのエンジン音が周辺に響いている。
同地区では30年以上前から休耕田を活用した麦栽培がスタート。佐古麦生産組合(神村善正組合長、10人)が、久御山高校周辺の4・5㌶で共同栽培している。
5年前から、「ニシノカオリ」に代わって、グルテンが強くパンなどへの加工適性に優れた小麦「せときらら」を栽培。生育状況と水分量を見極め、昨年より2日早い1日から収穫作業を始めた。
昨年は麦と同じぐらいの背丈の雑草がはびこり、場所によっては、黄金色の穂と先端が赤茶色の雑草が入り混じった。病気にこそ罹らなかったが、生育に大きな影響を受けた。
今年も昨年と同様に雑草がはびこる箇所も。この雑草が倒れることで、同時に麦も押し倒され、収量に影響を及ぼすという。生産者の一人は「麦の生育が悪いため雑草がはびこる。(生育が悪くなる原因は)病気なのか、土質なのか、わからない。色々と対策はしているが…」と困惑。収量についても「去年より少ないかも」と不安げに話していた。
さらに週末の悪天候。「雨で倒れなければいいが…」と、表情を曇らせた。
収穫作業には3~4日ほどを要するという。