城陽市寺田の鴻ノ巣山散策道沿いにある「花しょうぶ池」で、紫色の花々が咲き誇っている。
花しょうぶは「市の花」。この池は約30年前に整備され、当初は「花しょうぶまつり」会場となっていた。
しかし、まつり会場が観音堂「花の小径(こみち)」周辺に移行=近年は休止中=、それ以降は池の管理が行き届かなくなり、いつの間にか…花のない「花しょうぶ池」となってしまった。
そこで、城陽市と市民グループ「鴻ノ巣山を守る会」(梅川甚三郎会長)が、府立城陽高校の生徒とともに2018年10月、池の中の花しょうぶの株の植え替えを実施。
また、同校美術部の生徒たちも花々が咲き誇ることに願いを込めて「花しょうぶ池」をPRする看板を設置した。
そして、5年目を迎えた今年も日当たりの良い所で紫の花々が咲き誇り、見頃を迎えている。
花しょうぶを継続して咲かせるためには管理が欠かせず、同市シルバー人材センターに秋と冬の肥料やり、年2回の草ひきを委託。同守る会のメンバーも日常的に池の管理をサポートしている。
今シーズンの花の見頃は、今月いっぱいまで。ただし、池の周囲での観賞や写真撮影は大歓迎だが、池の中に入り踏んでしまうと、土が固くなって生育に影響が出るほか、株を傷めることにも…。花しょうぶ池を管理する人々は「マナーを守って、楽しんで」と呼び掛けている。