都市計画道路「宇治田原山手線」の延伸区間「南バイパス~役場庁舎」整備工事が完了。18日に開通式が挙行され、未来へ伸びるアクセス向上を祝うとともに、全線開通に向けて気運を高めた。
セレモニーでは、まず宇治田原町の西谷信夫町長が式辞。
「新名神の宇治田原インターチェンジ、大津スマートインター、京滋バイパスの南郷・笠取インターから、それぞれ10分以内という、高速道路からのトリプルアクセスを実現する道」と紹介した上で、「時間・距離の飛躍的な短縮は日常生活圏の拡大をもたらすのはもちろん、滋賀県・京都府・大阪府を結ぶ交通の要衝として、非常に高いポテンシャルを有する道になる」と強調した。
そして「土地利用を促し、生産活動と雇用の好循環を生み出し、賑わいと活力あふれるまちとして輝き続けるためにも、なくてはならない道であり、災害から町を守る道でもある」と、山手線にかけた熱い思いを伝え、「道は命と暮らしを守ります。道は活気と潤いをもたらします。道は希望に満ちた未来をつくります。そんな道づくりに、これからも粉骨砕身、取り組みます」と、全線開通への気概を示した。
続いて祝辞に立ったのは西脇隆俊知事。
「残りの区間につきましても、切れ目のない整備ということで、岩山から立川にかけて事業着手させていただいた。まちの骨格を形成する山手線の一日も早い全線開通は、企業誘致にもつながる。今後とも一層努力をしてまいります」と応えると、会場に詰め掛けた地元関係者から大きな拍手が起きた。
最後は地元の浅田晃弘町議会議長が感謝の意を込めて挨拶。「宇治田原の未来に続く道の促進に向け、今後も皆さんと共に力強く歩んでいきたい」と一層の力添えを願った。
このあと、多数の来賓紹介があり、一行は山手線に掲げられたアーチの前に。
うぐいす宇治田原幼稚園児が、遊戯とバトン鼓隊演奏で開通を祝う姿に手拍子で応えた。
グングン高まる祝賀ムード。維孝館中学校の吹奏楽部が「日本を勇気づける名曲メドレー」を奏でると最高潮に達し、テープカット、くす玉開披でフィナーレを迎えた。