宇治市は20日、意識が朦朧(もうろう)となっている自動車の運転手を見つけ、救急通報するとともに自動車を安全な場所に移動させるなどした3人の職員に対し、人命を救助し二次災害の防止措置を図ったとして、表彰状を授与した。
表彰されたのは、人権環境部まち美化推進課の作業技師、堀竜也主査、大山正司主任、森本秀主任。
3人は先月12日、パッカー車でごみ収集に向かっている途中、槇島町の徳洲会病院付近の交差点で、前方にいた自動車が青信号にもかかわらず発進しないのを不審に思い、運転席をのぞいたところ、シートを倒してぐったりしている運転手を発見。「大丈夫ですか?」と声を掛けると「前が見えない」と言われた。引き続き声を掛けながら、自動車を端に寄せてもらい、救急通報したという。男性は同病院に搬送され、大事には至らなかった。
式で各人に表彰状を手渡した松村淳子市長は、「市民の安全・安心につながるものとして、表彰をと考えた」と話し、堀主査らは「男性が無事だったのが何より」「いつも安全に注意している」などと応じた。