宇治市の神明神社(花房義久宮司)内の「弁天社」で15日、弁天祭が厳かに営まれた。総代・氏子ら約30人が参拝し、商売繁盛などを祈願した。
史料によると、同社は670年ごろ、天武天皇の詔により栗子山に神殿が造営され、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)を祭神として祀ったのが起源とされている。
一の鳥居内の池付近に鎮座する「弁天社」は、全国に約500あるといわれる厳島神社の分社。近隣住民には「弁天さん」の名で親しまれ、毎年7月15日に祭礼を執り行っている。
午前10時に始まった祭事では、花房宮司が祝詞を読み上げ、拝礼した。参拝者も静かに手を合わせ、商売繁盛などを願った。