久御山町社会福祉協議会(岡西義久会長)は18日、町役場5階コンベンションホールで「地域福祉活動研修会」を開いた。地域の福祉活動に関わる町民らが、地域を元気にするにはどうすればよいのかを考えた。
この研修会は、居場所づくりなどの実践報告などを通して、参加者に地域活動の実践方法を学んでもらい、自分たちでできることを見直すきっかけにしてもらおうと、同社協が実施。福祉協力員、自治会長、民生児童委員、社協理事ら約80人が参加した。
実践報告では町内で活動する2人が事例を紹介。みんな食堂、宿題カフェ、ばんごはん会など、子供を中心に全世代がつながれる機会や場所を提供する「NPO法人ひと・まち・ジャンクション」の理事・寺川麻依子さんは、「困っていても人に頼ることはなかなか難しい。そんな時に少しでもホッとできる時間を持ってほしい、誰かの温かさに触れてほしい…そんな思いが届けられたらという思いで活動している」と、活動の趣旨を伝え、「一人ひとりの『やってみよう!』が実現されていく中で、地域、社会が変わっていく」と述べた。
島田地域福祉会世話役の谷村昌子さんは、2019年3月に有志9人で立ち上げた輪投げを楽しむ「桜輪会」の活動が、町社協の支援が受けられる「誰でもサロン」や「いきいきサロン」に発展し、地域の高齢者の楽しみの場になっていることを紹介。「わいわい体操」も採り入れるなど、和やかに活動している様子を伝えた。
休憩をはさんだワークショップでは、参加者が5~6人ずつで1グループとなり、久御山町にあれば良い居場所を考え、その実現方法について考えた。中高生を講師に迎えたスマホ教室や外国人と交流できるカフェ…という意見が出され、そのためのいつでも気軽に借りられる場所が欲しいという声が上がった。