汐見井手町長が退任/職員、住民らが見送り
町職員から花束を受け取る汐見町長

7期28年を務め、今期限りで町長を退く汐見明男・井手町長の退任式が25日、町役場中庭で開かれ、近隣の首長、職員、住民ら多くの人が後ろ姿を見送った。
この日午後5時20分、庁舎から出てきた汐見町長は大きな拍手で迎えられ、壇上へ。島田智雄副町長がマイクを握り、汐見町長が積み重ねてきた実績を顧みながらお礼の言葉を述べた。
挨拶に立った汐見町長は、1995年の初当選から現在までの行政運営を節目ごとに振り返った。
町財政の健全化では、行財政改革に取り組んだ成果を挙げ「良好な財政状況で後任にバトンタッチできるのはうれしい」と話した。
また、町政の最重要課題である人口減少対策では、JR奈良線複線化、企業誘致、国道24号井手城陽木津川バイパスに「職員と共に頑張ってきた」と述べ、山城多賀駅前商業施設の誘致など、利便性の向上・企業誘致が前進してきたことにも触れた。その上で、「これらの事業を(今後も)しっかり進められれば、人口減少は食い止められる。西脇府知事も新町長をしっかり応援すると話してくれた」と話した。
汐見町長が挨拶を終えると、町職員が花束を贈呈。見送る人々が作った花道を通り、庁舎を後にした。