久御山町のまちの駅クロスピアくみやま=森南大内=周辺で9日、『OHANA(オハナ)マルシェ』が開かれた。会場にはさまざまな体験ができる個性あふれるブースが並んだほか、多彩なステージも披露され、大勢の来場者でにぎわった。
主催は〝家族の輪〟をテーマに人と人とのつながりを、さまざまなイベント企画やコミュニティを通じて広げていく「OHANA」=渡邉咲貴子代表=。今年5月に結成さればかりの任意団体で、現在のメンバーは5人。
今年度のクロスピア市の第2弾として開かれ、久御山町産業売込み隊が共催した。
マルシェ開催にあたり、住民主体の組織などが企画するコロナ禍で失われた人と人との絆を取り戻す取り組みを町が支援する「地域のきずな再構築支援補助金」も活用した。
この日、クロスピアの館内や建物周辺には、多数のブースが並んだ。渡邉代表の「子供たちのために、買い物だけでなく、何か体験できるブースをやりたい」との思いに協力した地元事業者や仲間が、左官・木工、竹でつくる水鉄砲工作、カラーセラピー、ヘアアレンジ、ネイル体験、キーホルダーづくり、ディンプルアート、AEDなどの体験コーナーやワークショップを開き、子供から大人まで、幅広い人気を集めた。
同施設南側の駐車場にはステージを設け、キッズダンス、大道芸、ドラムパフォーマンスなどが披露されたほか、久御山高校生が事前に実施した地元企業へのインタビュー内容を伝える「伝えよう!私たちの地域産業~未来育成プロジェクト~」の発表もあった。
使わなくなった子供用品(子供服、育児用品、おもちゃなど)を必要な人に譲る「バトンタッチ大作戦」も好評だった。
9月とはいえ、真夏の気温。OHANAみんくまオリジナルかき氷で涼を求める人は大多数。フード・ドリンクコーナーやキッチンカーから漂う香りに、来場者は食欲を刺激されていた。
夕方に行われたお楽しみ抽選会は、景品に今回のマルシェの協賛店で使える商品券、割引券、食事券などを選び、地元の店を巡ってもらえる仕掛けを施した。
なおOHANAは、11月3日に中央公園で開催予定の「まちのがっこう」にも参画予定。渡邉代表は「将来を担う子供たちが仕事の内容を知った上で就職先を選べるよう、引き出しを増やしてあげたい」と、職場体験に特化したブースを設ける予定だという。